「できる時にできる人ができることを」 清流と共に地域を継ぐ、6集落の協同と一人一人の個性が光る汗見川
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「汗見川を美しくする!」
汗見川では昭和47年から、汗見川流域の6集落が連携して河川の清掃活動、景観整備に取り組んできました。当時、電化製品が普及する中、山間部では不法投棄が目立つようになり、トラックに何杯ものゴミが回収されたそうです。その後、見通しの悪い場所、暗い場所などは支障木を伐採し、桜や梅、広葉樹を植樹し景観整備にも取り組んできました。「汗見川を美しくする会」は今も受け継がれ、汗見川を美しくしようとする心が地域の協同の力を育んできました。汗見川は正に地域の心です。
「できる時にできる人ができることを」
昭和61年から地域の各種団体による、「高知・本山汗見川清流マラソン大会」が始まり、手打ちそばやしそジュース等の特産品づくりなど、地域活動が進められてきました。平成11年には、住民総参加の「汗見川活性化推進委員会」を設立。「森づくり」「地域づくり」「人づくり・健康づくり」の3部会を中心に、森林整備や岸ツツジほのぼの体験ツアー、にこにこ大運動会や地域ミニデイなどを実施してきました。そして、平成20年から、廃校となった旧沢ヶ内小学校を活用した体験交流宿泊施設「汗見川ふれあいの郷清流館」を開業しました。清流館では、宿泊受入から、お食事やお掃除、そば打ちやピザ焼きなどの各種体験、四季折々のイベントなどを、地域協同で運営をしています。平成24年には、これらの活動を磨き、次世代へ繋いでいくため「集落活動センター汗見川」の取組が始まりました。清流館を地域の活動拠点として、「できる時にできる人ができることを」を合言葉に、体験交流や特産品づくり、そばやシソ栽培などそれぞれの興味、個性、立場で多くの方が幅広く地域づくりに参加しています。
「それは、つまりみんなが本気なんです!」
汗見川の魅力は、エメラルドグリーンに輝く汗見川や歴史ある白髪山などの豊かな自然はもちろんですが、「人」の魅力も大きな地域の魅力です。生涯現役のおばちゃんおんちゃんが元気に活躍し、若手の方々がやりたいことを提案し、周りがそれに協力する。その中では、協同するけどケンカもします。泣いたり怒ったり笑ったりで大忙しです。それはつまりみんなが本気ということです。「できる時にできる人ができることを」を合言葉に、関わり方は人それぞれですが、一人一人の個性が活動を磨き、一人一人の小さな行動が地域活動の支えです。汗見川の住民一人一人が主役なのです。